地味マイラーの旅行記

旅行、マイル・ポイントのいろいろ

ターキッシュエアラインズ 最上級会員エリートプラス

ターキッシュエアラインズのマイルプログラム、M&Sのマイル有効期限は3年後の年末、ステータス有効期間も2年と比較的長め。最上級会員はエリートプラスで、最大の特典は1年2回のビジネスアップグレード。日本在住者用の提携クレジットカードはない。

2023年12月更新

ターキッシュエアラインズのマイルプログラムは、マイルズ&スマイルズ(Miles&Smiles)。日本にどれだけ会員がいるのだろう?M&S会員自体が少数派で、自分はその中でもエリートプラスのステータスを持っているので、かなりレアな存在だと思う。自分はここ5年ほど、かなりお世話になっている。ターキッシュはスターアライアンス・メンバーの一つ。世界で120か国に就航し、就航都市数が最多レベル。仕事の関係上、マニアック?な都市に行くことがある自分は、国際評価の高いエアラインで飛べるのには助かっている。M&Sマイルの有効期限は3年後の年末まで。毎月ではなく、毎年12/31で有効期限が切れるので、1月獲得マイルは47か月、12月獲得マイルは37か月。有効期限内に使用できないマイルに関しては、100マイル=1ドルで3年間、有効期限の延長が可能

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ステータス

M&Sのステータス区分は、普通のクラシック、スタアラシルバーのクラシックプラス、スタアラゴールのエリートとエリートプラスの4つ。自分はここ2~3年、最上級会員のエリートプラスを維持している。エリートプラスになるには、過去12か月で80,000ステータスマイル貯める必要がある。M&Sのいいところは、過去12か月であって、1月~12月とか決められた期間ではないところと、ANAのように自社便利用で〇マイル以上と言った縛りがないこと。一度獲得してしまえば、ステータスは24か月。1年とするエアラインが多い中、2年とはありがたい。ステータス維持には、1年で40,000マイルか2年で60,000マイル獲得が必要。ステータス・マイルが足りない時は、2年目に年間最大10,000マイルまで購入することができる。1,000ステイタス・マイル=70ドル。なので、最低でも年間平均25,000マイルx2年の50,000マイルの獲得が必要。条件に満たない場合は、2年後にエリート(スタアラ・ゴールド)に格下げ。恐らく、他のスタアラのエアラインと比較して維持しやすい条件だと思う。 

ステータス毎の特典は、こちらのサイトに詳細があるけど、残念ながら日本語なし。個人的に思うに、ターキッシュを使いこなすには、ある程度の英語と忍耐が必要

おすすめ特典

ビジネスクラスへのアップグレードはエリートプラス(ELPL)最大の特典。それ以外はエリートと同じ。機内無料Wi-Fi以外はの特典はスタアラゴールド(*G)で享受できる特典と同じ。

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- ビジネスクラスへの無料アップグレード

エリートプラスの最大の特典。1年に2回、ビジネスクラスに無料でアップグレードできるバウチャーがもらえる。ターキッシュエアラインズのフライトのみ、対象は本人のみ。最近、ターキッシュ以外、ほぼ乗らないので、試そうと思ったことがない。ステータスの期間は2年なので、2年で4回アップグレードできる。(ステータスの期間は、1月〜12ヶ月の暦年ではなく、各自ステータスを獲得した時から24ヶ月) バウチャーと言っても、紙が送られてくるわけでも、マイルの様にサイトやアプリ上で分かるわけでもない。ターキッシュのシステム上でしか確認できない、バウチャー。そのため、利用するには毎回カスタマーセンターに電話をするか、サイトのFeedbackで問い合わせしないといけない。フライトの出発・到着時刻が変更になった時も、もう一度エコノミーで予約変更をして、アップグレードするというちょっと面倒な手続き。システム上バウチャーはすぐに戻したりできないようで、予約変更、アップグレードに時差が生まれる。直前だとバウチャーがまだ戻ってこず、最終的にマイルでアップグレートすることになった経験もある。バウチャーに関しては、改善をお願いしたいと思うところが多々ある。この特典の1回のカウントは、乗り継ぎも含めて1回なこと。例えば、東京発、イスタンブール乗り継ぎ、ロンドン行であれば、アップグレード予約クラス(J)に空席があれば、東京→イスタンブールイスタンブール→ロンドンの両便でビジネスにアップグレードできる。一番、自分が気に入っているポイントは、エコノミーの予約クラスが低くても、有料のチケットでありさえすれば、アップグレードが可能。これはマイルでのアップグレードも同様。要するに、アップグレードできないのは無料特典航空券だけ。他社のようにアップグレードするために料金の高い予約クラスのチケットを購入する必要はない。(2023年12月追記) 以前は、予約クラスJの空席がなくても、当日チェックインカウンターで空席があればバウチャーでのアップグレードが可能だったものの、最近2023年頃から、バウチャーでのアップグレードでは、最低でも予約クラスJの残数が4席ないと予約が取れないと噂。実際、予約クラスJの残数が4席あることは確認が取れているのに、電話でバウチャーでのアップグレードをリクエストするとできないと言われ、マイルでは可能と言われる状況。

- 手荷物許容量の優待

通常のチェックイン荷物に、従量制なら+25kg(エリートは+20kg)、個数制なら1個追加できる。帰国する時に、お土産や現地で購入した物で、荷物が重くなってしまっても問題がない。お陰で、渡航先や経由地のイスタンブールで荷物を気にすることなく買い物ができる。恐らく、日本からなら、個数制の渡航先が多いと思うけれど、例えば渡航先で2個チェックインして、経由地のイスタンブールで買い物をして1個追加チェックインをお願いすることもできる

- ラウンジの利用

日本では、ANAラウンジ、イスタンブールではターキッシュのラウンジが利用可能。帰国時は、渡航先の現地のラウンジ。イスタンブール新空港にはM&Sラウンジとビジネスラウンジの2つがある。ターキッシュだと、ホテルサービスまではいかないけど、乗り継ぎがちょっと長いという時があるので、助かる。ご飯もトルコ料理が楽しめて美味しいしね。ターキッシュ・エリート以上またはスタアラゴールド以上だが利用はエコノミーの場合はM&Sラウンジの利用となる。ビジネスラウンジは、ビジネス以上で旅行している人限定。空港内で建物の対称になる形で設置してあるのでサイズは同じ。施設の大きな違いは感じない。食べ物も飲み物も同じ。ただ、M&Sラウンジの方が混んでいる印象。気づいた違いは、ビジネスラウンジには、小さな美術館がラウンジ内にあることと、アイロンサービスがあることぐらい。同行者1名と一緒に入ることはできるけど、3人目は無理。手数料払うからとお願いしても、そのシステムがないと言われた。ターキッシュの国内線空港とアンタルヤ国際空港では有料で一緒に入ることができる。前の空港ではアライバルラウンジがあり、エリートプラスとビジネスクラスの人だけが利用可能だったが、新空港にアライバルラウンジはまだなし。また、エクスクルーシブ・ラウンジができると新空港に移転した時に噂になったけど、コロナのせいかまだできてない

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- 優先レーン

日本の空港はセキュリティのみだが、イスタンブールの空港ならトランジットのセキュリティとパスポートコントロールでも優先レーンがある。トランジットのセキュリティは結構混んでいるので、さっさと済ませてラウンジでゆっくりできたりするのはありがたい。

- 優先ヘルプライン

ターキッシュに乗ると何気に電話する必要性が出てくる場面が多い。結構アナログな会社。まず、アップグレードのバウチャーを使うのに電話。マイル利用のアップグレードはサイト・アプリ上からできるようになって助かってる。予約したフライトの出発・到着時刻が5分だけ変更になっても、なぜかウェブ・アプリ上で変更の確認ができず、たっと5分の変更確認のためだけに電話。多分、ほっておいても、予約がキャンセルされることはないと思うが、心配性。日本語でつながる問い合わせ先は。東京オフィス、羽田空港オフィス、コールセンターの3つ。東京オフィスは平日の日中のみ、羽田空港オフィスは週末もやっていて、時間も遅い時間があるので働いる身とするとかけやすい時間帯ではあるが、運行時間帯は、忙しくて出られない可能性もあるのでご了承くださいみたいなモード。アップグレードの件で以前対応してもらったことがあるけど、日本でありがたいが、結局トルコと確認を取っているようで、ちょっと時間がかかったりした。コールセンターは24時間対応だけれども、どこか違う国に繋がってる?日本語対応だけど、片言。対応は丁寧ですよ。アップグレードの件については、こちらでは対応できないので、担当部署に転送します、英語になりますと言われて、かなり時間がかかる。優先ヘルプラインは、英語だけど24時間対応ですぐ繋がる。アップグレード等にもその場で対応してくれる。電話をかけるとまずM&Sナンバーを入れてくださいと言われる。番号を準備してから電話した方が慌てなくていい。そこで、エリートプラス、エリートか確認してるのかな?コロナのせいで、予約したフライトがキャンセル、その予約変更後もキャンセルなど、予約変更でかなりお世話になった。コロナ発生当初はターキッシュ全便停止したので、かなりの問い合わせがあったと思うけど、ほぼ待たされることなく繋がって助かった。

- 機内無料Wi-Fi

全路線じゃないけど、ターキッシュは機内Wi-Fiがついているフライトがある。東京・イスタンブール便は機内Wi-Fiあり通常有料だけど、ターキッシュのマイル会員とビジネスクラスの人は無料容量をもらえるエリートプラスとエリートは400MB、クラシックプラスとクラシックは10MB。ビジネスクラスは1GB。すごく多い容量じゃないけど、日本出発前にばたばたで返しそびれたメールや日本到着後の予定のやりとりにメッセージ送るなどには十分で助かってる。

- ビジネスクラス搭乗時のマイル加算増量

通常ビジネスに乗ると、予約クラスC,Dは150%、K,J,Zは135%のマイル加算だけど、C,Dは175%、K,J,Zは160%のマイル加算になり25%アップする。

- 気になる特典 Halal Booking

まだ利用してないけど、ちょっと気になっている特典がホテル予約サイトのHalal Booking。トルコもイスラム教の国だったのねと再確認できるM&Sパートナー。エリートプラスだとHalal Bookingの最上級会員ダイヤモンドにステイタスマッチ。割引率がよくなったりと特典があるよう。残念ながら登録ホテルが少ない。日本だと、東京、沖縄などかなり限られたホテルしか出てこない。割引もされてマイルが貯まるなら悪くない。海外旅行ができるようになったら、金額や特典を他と比較して利用を検討してみたいと思う。

M&Sのデメリット

ターキッシュは個人的にかなり気に入っている。プライベートに使うにも、料金も比較的良心的。M&Sのデメリットは、日本在住だとM&Sマイルを貯められるクレジットカードはないので、ひたすらスタアラの飛行機に乗るか、有名ホテル、レンタカー、Booking.comなどのM&Sマイルのパートナーで地道に稼ぐしかない。(注:これらで稼いだマイルはステイタスマイルにはならない) 自分はターキッシュ以外に提携カード等でデルタとANAのマイルも貯めている。

《コロナ禍の特別措置》

2021年5月8日現在、エリートプラスを含めたステータス期限は、2021年10月1日までに延長されている。また、エリートプラス特典のアップグレードバウチャーの有効期限も2021年10月1日までに延長ステイタスマイルの購入はいつもの倍まで購入可能らしい。最大20,000マイル(1,400ドル)?イスタンブール空港のラウンジは、ビジネスラウンジが閉鎖されていて、M&Sラウンジのみで対応している。

2020年12月クリスマス頃に、ターキッシュから、アップグレード2回分のバウチャーをプレゼントとメールが来た。このバウチャーはマイルのステートメントに反映されていた。コロナ禍で飛行機に乗る人が少ないから、増やすためにエリートプラス会員全員にクリスマスプレゼントかと思ったら、噂では全員ではなくコロナ禍でもターキッシュに乗った会員限定だった模様。確かに自分んも2020年秋にターキッシュで飛んでいた。2021年春にありがたくアップグレードに使わせてもらった。 まだまだ旅行するのが大変なので全体的に乗客が少なく、アップグレード、無料航空券取りやすいタイミング。コロナ禍でも移動する場合は、アップグレード等確認してみて。